②Lovesexy (Prince)
③ことのは(小谷美紗子)
④oz (100s)
⑤Pelagos (Stefano Battaglia)
夕方6時台にNHKFMで再放送していた夜のプレイリスト、数年来料理をしながらきいていたのに、この4月から再放送の時間帯がかわってしまった。著名人が週替わりでパーソナリティとなり、5枚の一押しアルバムをかけていく番組。自分だったら何を選ぶか、しばしば考えてきたー①は自分で買った初めてのアルバム。高校生の頃、一番聞いたアルバム。なかでも「Elvis Presley and America」、意味はよくわからないが、静かなメロディー、つぶやくように歌う感じ、その中に白熱するなにかがあって、よく聞いていた。②は大学時代に最も聞いていたプリンス。トラックマークが全然なく、全部が1曲扱いの不親切なアルバム。曲のクオリティーが高いが、いろんな意味で変態度も高い。③は中村一義と一緒にライブをしていたのをきっかけに聞くようになった小谷美紗子のミニアルバム。ドラムとベースは100sの2名。小谷美紗子さんの声とメロディーは好きなのだが、歌詞がね・・・という曲が多い。このアルバムの1曲目の「日めくり」は抜群によい。こういう曲がもっとあればいいのに、とおもってしまうが、そういうものなんだと思う。④は中村一義がバンド100s名義で出した1枚目のアルバム。ギターの町田さんが言っていたように、後半の「もっていかれる」感じ、この奇跡的な流れは私にとって唯一無二に思える。⑤「Where will we go from here?」というアルバムを、友人が「これいいでしょ?」と聞かせてくれた。ピアノとベースとパーカッションのジャズトリオ。演奏者は”A trio”となっていたが、この名前で調べても他のアルバムがない。せめてこのピアノを弾いている 人の他のアルバムがないかと調べたらいくつもあった。90年代以降のものはたいてい買って聞いていたが、ピアノソロのこのアルバムが一番いい。ピアノの音、テンション、間がなんとも言えない。音楽と本が、不安と孤独のなかにあって、心の支えとなってきた、内向する反逆の5枚のアルバム。
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